2018.12.06 06:09「川柳点」その2 矢野龍渓 「惜しいこと 麒麟びっこを 引いて出る」(麒麟は太平の世に現れる幻の動物。中国周の時代に哀公西へ狩して麒麟を得るという話があります。しかしながら誰も麒麟と気づかず、後に孔子がようやくそれと気づきましたが、初めぞんざいに捕まえ扱われたので、そうすると見かけた時には...) 西の狩に獲物となった麒麟は負傷していて、びっこを引いて出て来たのであろう。しかし、ずいぶんこじづけが凄いものである。 「義盛も 飯をくふには あきれ果て」(和田義盛が女武将巴御前を夫としていた、という話があります。) 巴御前がどれ程勇敢な婦人であったとしても、そんなに大飯食らいとは限らない。これはちょっとばかりまずいだろう。「来は来たが 話相手がない 徐福」 (始皇帝の時代、不老不死...
2018.12.06 04:48「川柳点」その1 矢野龍渓矢野 龍渓(やの りゅうけい)1851年1月2日(嘉永3年12月1日) - 1931年(昭和6年)6月18日)幕末の藩士、著作家、ジャーナリスト、政治家。